Living Loving Leuven

溜池や ナマズ飛び込む 水の音

オンライン・トレーニング

 今日から、オンラインのトレーニング講座を受講することにしました。私が研究している領域の入門講座で、内容としては簡単になるのですが、英語で授業を受けるのは初めてなので新鮮です。英語のコースですが、受講生はイタリア勢とアイルランド勢が多め。アジア系は私だけで、ほかはみんなヨーロッパの白人です。白人中心の領域なので「こればっかりはしかたない」と割り切ります。先生もオランダでずっと活動してきて人で、英語は第二外国語なので、ゆったりとした速度の話し方で助かります。
 3時間の長丁場で、休憩が2回入り、そのときには前と後にボブ・マーリーが流れます。音楽に合わせて踊りまくる参加者。笑ってしまいました。
 フランクな講座ではありますが、長くなると私はすっかり集中力が切れてしまいました。これは英語の問題というよりは、私の体力の問題でしょうね。全部で8回分を申し込んでいるので、早く慣れたいものです。

日本とのやりとり

 私は日本の大学にも所属先があるので、その事務手続きをこちらに来ても大量にこなす必要があります。いま迷っているのは、プリンターを買うかどうか。こちらの手続きはほとんど電子化されていてとても助かるんですが、日本の大学はコロナ渦であっても、まだまだハンコ文化が継続中です。PDFで提出するにしても、一度、プリントアウトしてハンコを押して欲しいとのこと。ため息が出ます。
 もちろん、大学にいけばプリンターはあるのですが、いまはあまり行くこともありません。買ってしまうか……でも、数ヶ月すれば大学にもいくようになるだろうし、速度の遅い安いプリンターでは仕事の使い物にならないし、などと悩んでいます。
 そして、昨年度の研究報告書を作成して、日本の大学の受け入れ教員に評価を頼むと、すぐに返信してくれました。迅速に対応していただけて、本当にありがたいです。私は周りに恵まれて、なんとなかやってきているなあ、と最近とみに思います。

ルーヴェン散策

 女性スタッフBが、ルーヴェンの街の地理や必要なお店をガイドしてくれました。書店や雑貨屋、食料品店やレストランなども教えてくれます。本当なら、ランチやお茶をしながらゆっくり話せるところですが、ひたすら私たちは歩き回ることに。彼女の息子も一緒だったので、10キロ以上歩き、健康的な1日でした。
 ルーヴェンにある大規模な女子修道院だったところです。今は大学が買い取って、学生や研究者に貸しているそう。
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 Bは私をとても大事にしてくれていて、本当にありがたいな、と思います。これまでオンラインでのやりとりだけでしたが、実際に会うとフレンドリーだし、ゆっくりした簡単な英語ですぐにコミュニケーションをとってくれるのでありがたい限りです。残念ながら、彼女は大学との契約の関係で9月までのルーヴェン滞在らしく、残り時間を大切に過ごしたいと思っています。

オンラインミーティング&散歩ミーティング

 イースターの休暇中ですが、午前中にこちらでの受け入れ教員とオンラインミーティングをしました。英語で一対一の面談というのは、なかなか気が重いのですが、とても気さくで親切な人で、途中でうまく話せなくて、「すみません、英語がなかか出てこなくて」と言うと、「自分も第二外国語としての英語話者だから気持ちはよくわかるよ。そこは気にしないで」と声をかけてくれました。専門の近い研究者ですし、こちらの言うことをいろいろと汲み取って反応してくれるので、非常にありがたかったです。
 私の研究領域は、日本ではニッチで、初対面の研究者に説明するには骨が折れるのですが、英語の壁はあるものの、内容としてはよく理解してもらえたと感じています。「とても魅力的だし、もっと発展させていけるといいと思う」とポジティブなフィードバックもあり、一安心。問題なくこちらで研究を続けていけそうです。
 午後からは、大学に行って、受け入れ教員の雑務を請け負っているPDと会い、代理で受け取った郵便物を渡してもらいました。中には大学のIDカードも入っています。
 いまは、大学の研究室も限られたスタッフしかおらず、ここにきて研究する意義はあまりなさそうです。本当ならば、ここは私の分野の専門家が世界中から集まっている研究拠点で、いつでも議論する場所が用意されているのですが……。しかしまだ英語もたどたどしいですし、資料はたくさんあって、書かなければならない原稿も山積みなので、文献調査と執筆に専念することにします。
 同じく同僚となる女性スタッフBが来てくれて、外のテラスで少し話します。今は「ミーティング」は許されないので、私たちは「ちょっと散歩するために集まっている」というていになっています。テイクアウトのカフェラテをすすりながら、現在の大学の就職状況の情報交換に耳を傾けました。どこも大変ですね、以外の言葉が出てこない内容でした。それから人間関係の軋轢など。不安や不満、将来の不透明さなど、明るくはない話題ですが、それは日本にいるときとは変わりませんね。
 そういう事情もあるので、しばらくはマイペースに部屋で研究しましょう、という気持ちになりました。

オンラインセミナー

 今日は初めてこちらでオンラインセミナーを受講しました。インターネットで公開されているので、物理的には日本からでも視聴できるのですが、現実的には時差もあるで、こちらに来て集中的に参加しようと思っています。
 英語でのセッションですが、さすがに専門分野だとある程度、類推できるので一般的なニュース番組などよりは聞き取りやすいです。なにより興味があるので集中しているのでしょう。それでも、第二言語としての英語話者のほうがずっと楽です。
 こちらでは、「西側社会」と言うと「東欧」から見た「西欧」を指すことがあるのですね。特に旧共産国や90年代まで苛烈な紛争状態にあった地域の人たちのいう「西」の響きは独特でした。もちろん、西欧よりは東欧のほうが、私はシンパシーがあります。「西」からのプレッシャーで、近代化を成し遂げ、民主化が義務として行われ、市民社会の樹立にいまひとつ成功した気のしない、うっすらと漂う劣等感。
 日本にいるときに、スイス出身の友人に「ヨーロッパは一つじゃない」と繰り返し言われましたが、そんなことを思い出しました。
 それにしても2時間もセミナーに出ているとクタクタ。早く慣れたいものです。

 今日のルーヴェンは朝は晴れていました。
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 そして、昼には雪。
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 何度も晴れと雪を繰り返し、落ち着かない1日でした。

初めての週末

 ベルギーに来て、初めておうちで過ごす週末です。実は、アマゾンドイツでスロークッカーを取り寄せてしまいました。炊飯器に見えますが、米はあまりうまく炊けないようです。スイッチひとつで調理して、保温しておいてくれる優れもの。
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 せっかく、ベルギーに来たので、張り切ってカルボナード(牛肉のビール煮込み)を作りました。
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ちょっといいスーパーに行く

 ちょっといいスーパーに行くために、山を降りました。菜の花が咲き始めています。この日は、枯葉がガサゴソいう音がするので、藪を覗いてみると野ネズミがいました。可愛かった。生きものたちにとっても春ですね。
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 ここは地元の人のお散歩ロードでもあるようです。私は海外に住むのは初めてなのですが、こんなふうに春も夏も秋も冬もここにいて、季節の移り変わりが見れるのはとても楽しみです。
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 そして、買い物したのはカルフール(Carrefour)です。ここはフランスが本社の大手スーパーで、日本にも進出しましたが、残念ながら撤退してしまいました。
www.newsweekjapan.jp
 上の記事では低価格商品が強みとされていますが、そんなに安くはないです。近くに格安店のALDIやLidlがあるので、それに比べると高級で「ちょっといいもの」があるという感じ。でっかいイオンみたいなイメージでしょうか。Bioやヴィーガンの商品も充実しています。
 しかし、私はオランダ語を勉強しないと話になりません。たしかに、基本的な生活は英語でことたりますが、いざ洗剤売り場で「これは食器用なのか、洗濯用なのか」を見分けるのにも四苦八苦します。精肉コーナーでは、肉の部位がわからず呆然となる羽目に。店員さんに「どれが煮込み用ですか? たとえばショルダーはありますか?」と聞くと、「さあ、わからない。たいていの人はステーキ用を買う」と言われ「そりゃあそうかもしれないけど」とションボリすることに。
 便利なサイトがあったので、このページを広げたスマホを片手に肉のパックを凝視しました。
plusdutch.com
 結局、たくさん買い物をして、バックパックに詰めこみ、山道をひいひい言いながらおうちに帰りました。
 金曜日の夜なので飲みました。チーズの盛り合わせがやたら美味しいのがさすが。
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 これはカルフールの冷凍食品で、レンジでチンするだけの白身魚。とても美味しかったです。
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