Living Loving Leuven

溜池や ナマズ飛び込む 水の音

オンラインミーティング&散歩ミーティング

 イースターの休暇中ですが、午前中にこちらでの受け入れ教員とオンラインミーティングをしました。英語で一対一の面談というのは、なかなか気が重いのですが、とても気さくで親切な人で、途中でうまく話せなくて、「すみません、英語がなかか出てこなくて」と言うと、「自分も第二外国語としての英語話者だから気持ちはよくわかるよ。そこは気にしないで」と声をかけてくれました。専門の近い研究者ですし、こちらの言うことをいろいろと汲み取って反応してくれるので、非常にありがたかったです。
 私の研究領域は、日本ではニッチで、初対面の研究者に説明するには骨が折れるのですが、英語の壁はあるものの、内容としてはよく理解してもらえたと感じています。「とても魅力的だし、もっと発展させていけるといいと思う」とポジティブなフィードバックもあり、一安心。問題なくこちらで研究を続けていけそうです。
 午後からは、大学に行って、受け入れ教員の雑務を請け負っているPDと会い、代理で受け取った郵便物を渡してもらいました。中には大学のIDカードも入っています。
 いまは、大学の研究室も限られたスタッフしかおらず、ここにきて研究する意義はあまりなさそうです。本当ならば、ここは私の分野の専門家が世界中から集まっている研究拠点で、いつでも議論する場所が用意されているのですが……。しかしまだ英語もたどたどしいですし、資料はたくさんあって、書かなければならない原稿も山積みなので、文献調査と執筆に専念することにします。
 同じく同僚となる女性スタッフBが来てくれて、外のテラスで少し話します。今は「ミーティング」は許されないので、私たちは「ちょっと散歩するために集まっている」というていになっています。テイクアウトのカフェラテをすすりながら、現在の大学の就職状況の情報交換に耳を傾けました。どこも大変ですね、以外の言葉が出てこない内容でした。それから人間関係の軋轢など。不安や不満、将来の不透明さなど、明るくはない話題ですが、それは日本にいるときとは変わりませんね。
 そういう事情もあるので、しばらくはマイペースに部屋で研究しましょう、という気持ちになりました。