Living Loving Leuven

溜池や ナマズ飛び込む 水の音

語学学校3日目

 ようやく3日目で軌道に乗りました。リスニングの課題もほぼ聞き取れるようになり、授業にもついていける感覚が出てきました。昨日も予習したもんな……。しばらくは、真面目にやらないとしょうがないと思います。
 今日はロシア女子は見当たりませんでした。もしかしたら、進度の速いクラスに移ったのかも?私から見ても彼女にはこのクラスは簡単すぎたし、退屈そうだったのでそういう選択かもなあと思いました。最初からできる人は何年かベルギーに住んでたりするんですね。そして、総じてアラビア語圏の学生は耳がよく、発音も良いです。大学院時代にアラビア語を話す先生が、「日本語が母語の場合、最難関がアラビア語だと思う」と言っていました。ロシア語も、日本語話者には難しかったはず。もちろん個人差はあるわけですが、「なかなか厳しい道だなあ」とため息。
 そして、今回の授業ではひとりずつ、みんなの前で自己紹介をすることになりました。私は人前に立つのは苦ではないですし、自分ができないのはわかっているので、ゆっくりたどたどしく話しました。先生からいろいろ振ってくれたので、答えたりして、ちょっと恥ずかしかったけどなんとかやりおおせました。
 終わった後に、先生から「あなたは今日はリラックスして見えるし、本当によかった」と声をかけられました。「問題は発音だけど、それは日本からの学生はよくあることだから。でも問題ない」と言われて、「やっぱり発音〜!」と心の中で叫ぶ気持ちでした。私が不器用なだけではないんだなあ。そのあと、先生から「みんなに安全だと感じてもらうことが一番大事だと思う」という教育理念など伝えられ、「考え方が同じでよかったな」と思いました。萎縮して辛い気持ちで勉強するのが、一番、上達を阻むと私も思います。
 そういえば、私は日本の大学ではフランス語を第二外国語で履修しましたが、日本女性の先生で学生が間違えるたびに肩をすくめたり、ため息をついたりするのがとても辛かったなあと思い出します。よくできる学生だけが、先生の周りに集まって、私のように落ちこぼれると、授業が終わるとさっさと逃げ出すように教室を出ていきました。その頃の私は若くて、精神的にも追い詰められていた時期なので、そう感じただけかもしれませんが。でも、心理的安全は学ぶ上でとても大事だと思います。