Living Loving Leuven

溜池や ナマズ飛び込む 水の音

近況など

 なんと一ヶ月半ぶりの更新に。ブリュッセルに行ったり、バルセロナに行ったり、胃腸炎で倒れたり、ナチ関連の博物館に行ったり、いろいろあったのですが……論文の原稿を書き始めると、そのためにものすごくエネルギーを使うので、日常的なことを書く気力がなくなってしまいます。せっかくだし、ここでの記録はつけておきたいのですが、なかなか時間のやりくりは難しいものです。ぼちぼち、過去に遡ってせめて写真くらいは貼っていきたいです。
 そして、ベルギーは、現在、ロックダウンするかどうかの瀬戸際です。感染者数は上がり続け、オランダやオーストリアはロックダウンに入っています。ベルギーは、衛生パス(ワクチンパス)の導入で経済活動を維持しようとしていましたが、もう危険な状況に入ってしまいました。コロナは手強いですね、
 衛生パスへの批判も強まっており、一部の抗議活動がクラッシュしたので日本でも大きく報道されたようです。大学の私の身近な人たちの間でも、民主主義と感染防止についてどう考えるべきかという議論をかわすことが出てきました。たしかに、どこに行くのも証明書が必要で、それがなければ排除されるというのは強烈な風景です。特に、ナチ関連の博物館に行き、レジスタンスたちが殺された詳細な記録などに触れた後には、欧州で抗議活動が強まるのは少しわかる気もしました。政府の喧伝する恐怖によって市民たちが、マイノリティの締め出しに協力し、虐殺に加担したことは、欧州のトラウマなんでしょうね。
 私自身は、ワクチンについては肯定的で、治療薬の開発も進んでいることは素朴にとても良いと思っています。私は、研究上も医療者の倫理や政治に関わることの責任、さらに科学技術至上主義について考えることが多いのですが、コロナに関しては「人間の科学の力はすごいな」と感嘆しています。できれば、このまま科学によってコロナ渦が収束して、元の生活に最速で戻ってほしいと願ってしまいます。だからこそ、欧州出身の友人たちの懸念には耳を傾けたいと思っています。
 それはともかく、できればロックダウンは回避してほしいところ! 私の住んでいるあたりはとてもきれいで、散歩していても楽しいんですが、だからといって春頃の生活に戻りたくはありません。
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