Living Loving Leuven

溜池や ナマズ飛び込む 水の音

ジェノバの3宮殿

 バルビ通りにある教会。朝の光が入ってくる感じがきれいだった。



 この日は、宮殿めぐり。有名な「赤の宮殿」「白の宮殿」「トゥルシ宮殿」がセットで9ユーロです。破格……でも、全部見ると「もう当分、絵はいいです」という気持ちになるくらいのボリュームがあります。

 ジェノバの商人たちは、ベルギーのブリュージュと交易をしており、深い関係があります。その結果、ルーベンスヤン・ファン・エイクなどの北方ルネサンスの有名画家が招かれ、この地域に多大なる影響を与えました。なので、「フランドル風絵画」があるので、もともとそちらの絵ばかり見ている私にはとても面白かったです。気に入ったのはこの絵。

 フランドルのstill lifeっぽい作品だけど、やたら笑顔のイキイキしたお姉さんがカメラ目線で鳥の羽をむしっています。当時の貴族の娘が、こんなふうに鳥をさばくことはなかったので、これは寓意をこめた構図だそう。フランドルの「すべての生き物は死ぬのだ、人間はそれを食うのだ」みたいな陰鬱な生命観とはちょっと違っていて面白かったです。
 しかし、芸術というものは「この国が一番優れている」なんて言えないのだなあ、としみじみ思いました。イタリアといえば、美術の最高峰みたいなイメージがありましたが、そのなかでもジェノバはフランドルからお金の力を流行画家を呼んできてたわけで……こうやって歴史の流れから見ると、美術はとても面白いです。

 そして、暑い。

 お昼には、地元で人気のお店のファリナータとフォカッチャを食べました。



 ファリナータはひよこ豆の粉を練って焼いた、塩味のお好み焼きみたいな食べ物です。なんともいえん味がして、私はけっこう好きでした。フォカッチャはチーズがフレッシュななにか(わからなくて残念!)で、思い出すだけで幸せな味でした。
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 アイスクリームを食べて帰宅。ちょっと夏バテのような状態で、食欲が落ちるような暑さのジェノバでした……