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溜池や ナマズ飛び込む 水の音

ゲント「神秘の子羊」&街歩き

 誕生日当日はゲントの一番の見どころ、バーフ大聖堂の「神秘の子羊」を見に行きました。もう私はこの絵を3回も見てるんですが、今回はガイドツアーがリニューアルされたということで再見。予約したチケットを見せて入場する時に、「日本からの来場者は、あなたが初だよ、たぶん!」とスタッフさんに言われました。
 このガイドツアーは大変面白かったです。地下で、一人ずつ、ヘッドセットとゴーグルをつけて3D映像を見ながら解説を聞きます。解説には日本語もあってありがたいです。バーフ大聖堂の歴史、当時の建物の様子、絵を描く工房、さらにはこの絵の数奇な運命などを40分かけて学びます。そのあと、現物の「神秘の子羊」へ。
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 ヤン・ファン・エイクの傑作とされている作品です。図像学を用いてふんだんにキリスト教のモチーフを盛り込みながら、細部まで描き込んだリアリズムの作風が特徴です。私は何回見てもそんなに感動はしないんですが、作り込みがすごいので、飽きることはありません。
 そして、後ろにいた女性に「もしかして、日本から?」と声をかけられました。さっきのガイドツアーで、私の聞いていた解説の日本語が漏れ聞こえていたとのこと。彼女の娘さんは、日本への留学予定だったのに、いま、コロナで延期しているそうです。私が大学関係者だというのもあって、しばらく話し込み、なぜか仲良くなって連絡先を交換して帰りました。不思議な出会いです。
 昼からはぶらぶらと街を歩いて、運河沿いに歩いていくと小さな船着場がありました。
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 港では知らない若い女の子に、インスタ用の写真を撮ってくれと頼まれてシャッターを押してあげたんですが「うーん」と不満そう。何回か撮ったあと、私が「これ、逆光だからこっちで、こんな感じに撮ってみれば?」といろいろ提案して、やっと彼女の納得いく写真が撮れました。よかったね。
 街を歩いていくとビルディングから垂れ下がる藤が!
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 いつの間にかすっかり晴れ上がり、天気の良い初夏の一日となりました。窓越しの猫も愛想良くしてくれてよかったです。
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