Living Loving Leuven

溜池や ナマズ飛び込む 水の音

オンラインゼミ・研究室の鍵をもらう

 午前中は日本でOBとして参加しているオンラインゼミに出ていました。事情があり、かなり大変な状況の院生さんを、イレギュラーなかたちで研究室で受け入れることになりました。ゼミ前にはいろいろ心配なことがありましたが、オンラインではあるものの、ゆっくりと院生さんの考えなどを聞きながら、教員、OB、院生と議論するなかで、無事に一つの方向性が見えてきて、終了しました。ちょっとほっとする瞬間でした。
 大学院のゼミでは、稀に院生さんの人生の岐路のような場面に立ち会うことになります。こういう場合、「正解」になるような選択肢はないのですが、できるかぎり、ご本人が希望する道が見えてくるように周囲は努めます。私はOBの立場なのでそこまで気負うことはないですが、「指導教員」という看板は重いものだなあと改めて思いました。
 先日の語学学校の件では、教員は必ずしも経験が活きるものではなく、むしろ若く自信がないほうが、学生のニーズを満たすような指導ができるかもしれないと考えていました。でも、今日のような場面に立ち会うと、教員の積んできた経験と、覚悟と責任がものをいうのも目の当たりにします。やっぱりベテランには、新人にはない重みがあります。本当に教員の仕事は奥深い!
 午後は、大学でついに研究室の鍵をもらいました。私は客員研究員の立場で、本来ならば研究室はもらえません。ですが、親切な院生が私とオフィスをシェアしてくれることになりました。なんとありがたい……。本当に、私はベルギーにきて、人に恵まれているなあと思います。いろいろなことはあるけれども!
 研究室がもらえると、やっと研究科の一員になった気分も出てきます。そろそろ新しい論文の本腰を入れねばならず、がんばりたいところです。
 それから、週末にリエージュにいった記事を書きました。なんだかんだ、楽しんでもいるベルギー生活です。
namazu-2021.hatenablog.com